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はじめに
オーストラリアでは、結婚していないカップルでも
「Relationship Certificate(リレーションシップ・サーティフィケート)」
を申請することで、公式にパートナーシップを証明できます。
特に、ビザ申請や法的手続きを進める際に役立つので
オーストラリアにいる多くのカップルにとって重要な証明書となります。
この記事でわかること
この記事では、オーストラリア・NSW(ニューサウスウェールズ)州における
Relationship Certificateのメリットや申請方法、流れについて詳しく書いていきます。
Relationship Certificateとは?

Relationship Certificateとは、オーストラリアの各州政府が発行する公的な証明書で、婚姻関係ではないカップル(事実婚や同性カップルなど)が関係を正式に登録できる制度です。
日本にはない制度なので、初めて聞く方も多いかもしれませんが、ビザ申請などで必要になるケースがあります。
この証明書を申請すると、パートナーとの関係が法的に証明され、オーストラリアの各州のサービスセンターに登録されます。ただし、別れてしまった場合、登録を取り消すことも可能です。
Relationship Certificateの主な特徴
- 法的手続き(銀行口座の共同名義、保険の適用、遺産相続など)で利用可能
- NSW州の出生・死亡・結婚登録局(NSW Registry of Births, Deaths & Marriages, BDM)が発行
- 結婚していなくても、事実上のパートナー関係(de facto relationship)を証明できる
- 同性カップルも登録可能
- オーストラリアのパートナービザ(de facto visa)申請に有効
Relationship Certificate の定義
Service NSW (市役所)がいう Relationship Certificate の定義は:
The NSW Relationships Register provides legal recognition for de facto couples.
訳:NSW州のRelationship Certificateとは、法的にカップルの関係がディファクトであると認める正式な証明書です。
ディファクトとは?婚約前・事実婚という感覚です!
申請できる条件
※これらに該当する人しか申請することができません。
NSWで申請できる条件:
-
- どちらか1人がニューサウスウェールズ州に住んでいる
-
- 18歳以上である
-
- お互いどちらも他の誰かと結婚していない
-
- オーストラリアの別の州または準州で既に登録された関係にない
-
- 他の人との関係ではないこと
-
- 近親者でないこと(血縁関係がないこと)
なぜRelationship Certificateを申請するのか?
主な理由は
婚約関係にあり、結婚を前提とした交際をしている
事実婚を証明するため(婚姻届は出さないが、事実上の結婚関係にある)
ビザ申請に必要なケース
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- パートナービザ(PR申請):12ヶ月同棲していなくても、パートナー関係を証明する書類として有効
-
- 永住権を持つパートナーとオーストラリアから婚姻届を出す際に必要
オーストラリアでは、日本と比べて「結婚」にこだわる人が少なく
子供がいる家庭でも事実婚のまま関係を続けるケースが多いです。
Relationship Certificateを取得するメリット

パートナービザ申請の強力な証拠になる
オーストラリアのパートナービザ(Subclass 820/801や309/100)を申請するときに
Relationship Certificateは、政府機関が発行する公式な書類なので、ビザ申請の際に有力な証拠となります。
ビザ申請時の費用を節約できる
オーストラリアで「パートナーと一緒に住む」場合でもパートナーのビザに同行者として申請できるので、個別にビザを取得するよりも費用を抑えられます。
例えば、結婚している場合は婚姻証明書で証明できるのですが、結婚していないお付き合いの段階でも、Relationship Certificateを提出すれオッケー!
銀行で共同の口座を開設する際に必要
共同名義の銀行口座を開設する場合、銀行側が二人の関係を明確にするためにRelationship Certificateの提出を求めることがあります。
同性カップルも平等に利用可能
オーストラリアでは同性婚が合法化されていますが
結婚にこだわらず関係を証明したい場合にもRelationship Certificateが利用できます。
法的なパートナー関係の証明として利用できる
結婚していないカップルの場合、銀行口座の共同名義、健康保険の適用、遺産相続の手続きなど、さまざまな法的な手続きで証明がないとちょっとややこしくなるんですよね。
その時にはRelationship Certificateが必要になるので早めにゲットしておいてもいいかも・・・!
部屋を借りる際に役立つ
オーストラリアでは、カップル向けの賃貸物件では関係を証明する書類が求められることがあります。Relationship Certificateがあると、スムーズに手続きが進みます。
申請するために必要なもの

Relationship Certificateを申請するには、3つの身分証明書と申請費用が必要です。
身分証明書
指定された以下のカテゴリーから各自1つずつの書類を用意する必要があります。
✅ カテゴリー1(以下のいずれか)
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- オーストラリアの出生証明書
-
- オーストラリア市民権証明書
-
- ニュージーランド市民権証明書
-
- ImmiCard
✅ カテゴリー2(以下のいずれか)
-
- オーストラリアの運転免許証
-
- オーストラリアのパスポート
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- 外国のパスポート
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- オーストラリアが発行した年齢証明書またはフォトカード
✅ カテゴリー3(以下のいずれか)
-
- メディケアカード
-
- 個人ヘルスケアカード
-
- 学生のIDカード
✅ カテゴリー4(以下のいずれか)
-
- 家のマネジメント通知(過去12ヶ月以内)
-
- 過去3ヶ月以内に発行された住所証明書類(電気・水道・ガスの請求書など)
-
- 賃貸借契約の書類
申請費用(2024年現在)
種類 | $AUD( オーストラリアドル ) |
---|---|
Relationship Certificateの登録 ( 標準の証明書付き )* | $223 |
関係の取り消し | $82 |
標準の証明書 (再発行の場合 または 取り消しの証明書発行) | $60 |
記念パッケージ ( 標準の証明書とデザインが選べる証明書 ) | $87 |
記念証明書だけ | $41 |
セレモニーパッケージ ( 登録と証明書とセレモニー付き ) | $407 |
すべての価格に送料と手数料が含まれています。 国際郵便の場合は9ドル追加されます。
お金をできるだけ抑えたい方は:
1番上の登録と証明書だけで全然、十分です!
記念証明書を選ぶと2種類のデザインから選ぶことができますよ〜
かわいいので選んでみるのもアリかも◎

Relationship Certificateの申請方法と流れ

申請資格を確認する
以下の条件を満たしているカップルが申請できます。
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- 両者が18歳以上であること
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- 少なくとも1人がNSW州に住んでいること
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- 近親者(親子、兄弟姉妹など)ではないこと
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- 既婚ではないこと(他の婚姻や登録済みの関係がないこと)
必要書類を準備する
申請には以下の書類が必要です。
-
- 身分証明書(パスポート、運転免許証など)
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- 住所証明(公共料金の請求書や銀行のステートメントなど)
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- パートナー関係を証明する書類(共同名義の賃貸契約書、銀行口座、公共料金の請求書など)
オンラインまたは郵送で申請する
申請はオンラインまたは郵送で行えます。
オンライン申請の場合
・NSW州のBDM公式サイト(NSW Registry of Births, Deaths & Marriages)にアクセス
・オンラインフォームに必要事項を入力
・必要書類をアップロード
・申請料を支払う($233 AUD ※2024年現在)
・承認後、証明書が郵送される
郵送申請の場合
・申請フォームをダウンロードし、印刷して記入
・必要書類のコピーを同封
・申請料を支払う
・NSW州のBDMオフィスに郵送
承認期間
通常、申請から承認まで約4週間かかります。ただし、申請の混雑状況によっては遅れることもあるため、余裕を持って申請することをおすすめします。
まとめ
Relationship Certificateは、パートナービザ申請や銀行の共同口座開設、法的な関係証明に役立つ便利な制度です。少し手続きが複雑に感じるかもしれませんが、オンライン申請も可能なので、ぜひ活用してみてください。
もし手続きに不安がある場合は、身分証明書を持って直接Service NSWへ行くのもおすすめです◎
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌼
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