AIN(Assistant in Nursing/看護助手)は、看護師をサポートしながら患者さんのケアを行う大切な役割です。
この記事では、実際に病院のAINインタビューで聞かれた内容、病院AINのインタビュー対策のポイント、そして私自身の体験談をもとに書いています。
AINとは?どんな仕事をするの?
AINは、Registered Nurse(正看護師)やEnrolled Nurse(准看護師)と連携しながら、以下のような業務を行います。
- 患者さんの清潔ケア(入浴・整容)
- 食事・移動のサポート
- バイタルサインの測定
- 状態の変化の観察・報告
- 安全で快適な療養環境の維持
看護師の指示のもとで働く補助職として、チーム医療に欠かせない存在です。
AINになるには何が必要?(資格・登録など)
オーストラリアでAINとして働くには、以下の準備が必要です:
- 最低限の看護知識:Cert III in Health Services Assistanceなど同等の資格を取得している
- NSW Healthなどに登録(病院のAINの場合)
- WWCC(Working With Children Check)
- ポリスチェック
- 病院が指定したワクチン証明
- 英語力(IELTSやPTEなどで一定レベル)
※学生ビザやワーホリ中でも、勤務時間の条件を守れば病院でAINとして働けます。
私のAIN面接で聞かれたこと
実際に受けたとあるNSW州の公立病院のAIN面接の内容と
それに対する回答例、面接準備のポイントをシェアします!
面接では、以下の4つの質問がありました。
私も4つ?少なくない?と思ったのですが、
たったの4つだけでした。
2つはパーソナルなことだったので、
今回は2つをシェアしようと思います。
Q1.
What is your understanding of this role?(この職種についてどう理解していますか?)
私の回答例:
“The AIN plays an important supportive role in assisting registered nurses with daily patient care such as hygiene, mobility, nutrition, and vital signs. AINs also observe and report changes in the patient’s condition to the nursing team. We help maintain a safe and comfortable environment for patients.”
(AINは、衛生・移動・食事・バイタルサインの測定など、日々のケアを通してRNをサポートする役割があります。患者さんの状態の変化を観察・報告することで、安全で快適なケア環境を提供することも大切な仕事です。)
<ポイント>
・AINのScope of Practice(役割範囲)を明確に理解
・実際の業務内容に触れる
・「サポート役」であることを強調
Q2.
What would you prioritise if you have 4 patients?(4人の患者のうち、誰を優先しますか?)
Who would you prioritise among the following four patients?
- A patient who needs their vital signs checked
- A patient experiencing shortness of breath
- A patient ready for discharge
- A patient complaining of pain
(患者4人のうち、誰を優先的にケアしますか?)
- Vital signsの測定が必要な患者
- 息切れ(shortness of breath)のある患者
- 退院予定の患者
- 痛みを訴える患者
私の回答例:
“I would prioritise the patient with shortness of breath first, as airway and breathing are the most urgent priorities based on the ABC (Airway, Breathing, Circulation) framework. Then I would attend to the patient in pain to provide comfort. After that, I would check the vital signs, and finally help the patient who is ready for discharge.”
(まず呼吸困難のある患者を優先します。ABCの原則に従い、呼吸の問題は最も緊急性が高いからです。次に、痛みを感じている患者さんに対応し、次にバイタルサイン、最後に退院予定の患者さんのサポートを行います。)
<ポイント>
・A to H フレームワークを意識して優先順位を説明
・根拠を明確に伝える
面接の雰囲気
私が受けた面接は、落ち着いた雰囲気で、面接官は2人。
対話形式で進み、特に専門用語や難しい言い回しは求められず、「患者さんへの思いやチームとの連携をどう考えているか」といった姿勢を重視されている印象でした。
英語が流暢でなくても、誠実な姿勢とチームワークへの理解を重視してくれている印象。英語よりも、「どう考えてチームの一員として行動できるか」が問われる。
面接準備で意識したこと
- AINの役割を明確に理解しておく(Scope of practice)
- ABC(Airway, Breathing, Circulation)の優先順位フレームワークを頭に入れておく
- 過去の病院実習やアルバイト経験を具体的に話せるよう準備
- Communication・Teamworkの重要性を自分の言葉で伝える
まとめ
AIN面接では、「どんなスキルを持っているか」よりも
「どう考えて動こうとしているか」が見られていると感じました。
- 自分の経験を振り返って、どんな場面でチームと連携できたか
- 患者さんに対してどんな思いを持って接しているか
その「姿勢」が、面接を通じて伝わることが大切です。
しっかり準備すれば、きっと大丈夫!
自信を持って、あなたらしく臨んでくださいね🌿
💌 AINの面接対策で苦戦している方がいればコメントやメッセージでお気軽にどうぞ!
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